水道水質まめ知識
上記の該当すると思われる項目をクリックしてください。
水道水質に関する問い合わせ、苦情、相談事例を取りまとめたものですが、その他沢山の事例がございますので詳細については、上水道課までご相談ください。
赤い水が出る
原因 |
給水管や配水管内壁に付着した鉄錆等が、管内での長時間の停滞と流速の変化により剥離し、赤水となります。 1.出し始めだけの場合給水管に起因し、管の老朽化が軽度のものです。 |
---|---|
対策 | 1の場合は、出し始めの水をしばらく放水してから使用して下さい。 2の場合は、給水管の取替え等が必要となります。 3の場合は、水道部の指示に従って下さい。なお、配水管工事に伴い断水する地域及び濁水の発生が予測される地域は、あらかじめビラによりお知らせしておりますが断水または濁水が発生する時間帯は水道の使用を避け、工事終了後、水質が安定するまでしばらく放水して下さい。 |
備考 |
鉄は人体の必須元素であり、過剰摂取した場合も排泄されるために健康障害をおこすことはありません。ただし、濃度が高くなり過ぎると濁りや色度が高くなり、これを飲んだ場合、金気臭や苦味を伴うこともあります。(1リットルあたり0.3ミリグラム以上)錆の発生しにくいステンレス管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、銅管などがあります。ライニング鋼管を使用している場合は、施工後半年~1年で継ぎ手部分に腐食が集中し、赤水となる場合があるので適正な施工方法で配管することが大切です。なお、放水する水は、庭の散水等の雑用に使用すると経済的です。20ミリメートル管で毎日3分間放水した場合、使用量は年間約20立方メートルになります。 水質基準 1リットルあたり鉄は0.3ミリグラム以下であること。 |
洗濯物が赤くなる
原因 | 赤水を洗濯に使用していると着色することがあります。 |
---|---|
対策 | 鉄、マンガンは酸化物であるため、酸化漂白剤(塩素系,酸素系)は不適当です。 |
白い水が出る
原因 | 1.時間と共に消失する場合水道水中に、水圧により溶けていた空気が開栓により大気圧に開放されて、再び細かい気泡となって白濁することがあります。また、湯沸器の中で水が加熱されると酸素や炭酸が放出され易くなり、気泡が発生し白濁します。 2.時間が経過しても消失しない場合亜鉛メッキ鋼管から亜鉛が溶出し水が白くなることがあります。また、透明に見えている場合でも、加熱により白濁することがあります。 |
---|---|
対策 | 1の場合は、水道水を入れた容器を静置しておくと底の方から徐々に透明になります。衛生的にはまったく問題がありません。 2の場合は、出し始めの水(長時間滞留した後)は、放水してから使用して下さい。 |
備考 |
亜鉛が溶出している場合、鉄も多少溶けているのが普通であり、濁りがやや黄色味を帯びていることもあります。 水質基準 1リットルあたり亜鉛は1.0ミリグラム以下であること。 |
青い水が出る、浴槽・布等が青くなる
原因 | 給湯系統などで銅管を使用している場合、銅が溶出し、この銅が浴槽や布類に付着している石鹸や垢(あか)に含まれている脂肪酸と反応して銅石鹸を生成し、タオルや容器が青くなることがあります。 しかし、水自体が青く見えるためには、銅イオンが1リットルあたり100ミリグラム以上存在しなければならず、このような濃度が銅管から溶出することは考えられません。また、水道水にボイラー系統の不凍液が混入した場合、青色系の水が出ることが考えられます。 |
---|---|
対策 | 1.青くなった浴槽やタイルの目地は、浴槽クレンザーかアンモニア水(10%溶液)を 少量滴下してからスポンジなどでよくこすり、食酢などで中和し、よく水洗いして下さい。 2.木製の浴槽や手桶類は、食酢や漂白剤などで洗浄して下さい。 3.青くなった衣類やタオルは、食酢を用いて70~80℃の温水中に浸すと数秒間で脱色されます。 ただし、この方法を繰り返しているとタオルや布地が黄色味を帯びてくるので、このような時は漂白剤で漂白して下さい。 |
備考 |
銅は、人間の代謝に必須の元素ですが1リットルあたり0.5ミリグラム以上の濃度で不快な苦味を与えます。洗濯物の着色や給水装置の着色は、銅濃度1リットルあたり1.0 ミリグラム以上で発生します。緑青(銅のさび)とは、金属銅表面の腐食生成物で有毒とされてきたが、ほとんど毒性がなく無害。 水質基準 1リットルあたり銅は1.0ミリグラム以下であること。 |
浴槽の水が青く見える
原因 | 容器に入った水の色を見る場合、太陽光線の可視光線の内、長波長側(赤)のエネルギーの小さい光は水中や器璧で吸収され、人間の目には、水が青く見えることがあります。特に、象牙色(アイボリー)系のカラー浴槽でこの現象が見られます。 |
---|
桃色の水(温水)が出る
原因 | 暖房系統において、不凍液を使用している二管式ボイラー内で管にピンホールが発生し、不凍液が温水中に混入した場合、濃い桃色の水が出ることが考えられます。 |
---|---|
対策 | 直ちに飲用に使用することを止め、ボイラー部分の点検、修理を行う必要があります。 |
備考 | 日本水道協会で承認している以外の不凍液には、エチレングリコールやメチルアルコールに錆止め剤を加えたものもあり、これらは体に有害な物質です。 メーカーによっては、緑色に着色しているものもありますが、これらは食品添加物用の染料です。 |
浴室のタイル・流し台等が桃色になる
原因 | 空気中の雑菌が、常に湿った状態にある浴室などで繁殖し、タイルなどがピンク色に着色することがあります。新築後半年以内の家に多いことが特徴です。 |
---|---|
対策 | 湿気の多い浴室など、水周りの清掃を頻繁に行って下さい。 水でよく洗い、落ちない場合は、熱湯かクレンザー、漂白剤(塩素系)で洗って下さい。(ただし、浄化槽がある場合は、漂白剤の使用に注意して下さい。浄化機能をもった微生物も殺してしまい、浄化機能を劣化させることになります。また、漂白剤使用時には、換気を十分に行って下さい。) |
布巾が紫色になる
原因 | 布巾などが常に湿った状態にあると空気中の雑菌やカビが繁殖し、紫色に着色することがあります。 |
---|---|
対策 | 布巾などは常に湿った状態にせず、漂白剤や直射日光にあてて消毒し、消毒後は十分乾爆させるようにして下さい。 |
備考 | このような時は、細菌が繁殖し易く、条件としては悪い状況にあると言えます。 |
お茶の飲み残しが紫色になる
原因 | これは、水道水中の鉄分とお茶のタンニンが反応し、青黒いタンニン鉄となったものです。また、空気中の細菌やカビがお茶の飲み残しに繁殖して色がつくことがあります。 |
---|---|
対策 | 鉄分が多いとタンニンと反応し易いため、出し始めの水は放水してから使用して下さい。赤水が過度の場合は、管の取り替えが必要となります。 タンニン鉄は、有害ではありませんが、空気中からのカビや細菌が繁殖している可能性もあるので飲用せず、容器をよく洗って下さい。 |
備考 | タンニンとは、植物界に広く分布し、木部、樹皮、葉、果実、根など(緑茶・柿渋)に分布しています。渋味を持ち、医薬としても用いられています。 |
黒い水がでる
原因 | 管内に付着したマンガン等の酸化物が、水の流速の変化等で剥離し、黒い水が出ることが考えられます。 |
---|---|
対策 | 色が無色になるまで放水してから使用して下さい。 |
備考 | マンガンは、1リットルあたり0.15ミリグラムを超えると飲料水に不快な金属的な味をつけ、洗濯物等を着色します。マンガンは人体に必須元素ですが、摂取した内の約3%しか吸収されません。 |
魔法瓶の内側・やかんが黒くなる
原因 | 給湯系統などで銅管を使用している場合は微量の銅が溶け出し、その銅が魔法瓶の内面に付着し、黒く見えることがあります。また、銅がアルミ製のやかんなどを侵食し、表面に微細な凹凸をつくりこの凹凸が光を吸収して黒く見えることがあります。 |
---|---|
対策 | 給湯系統の銅管で長時間滞留した水には、銅が多く含まれている可能性があるので、出し始めは、しばらく放水してから使用して下さい。なお、給湯系統の水は温度が高く銅が溶け出す量が多くなりますので飲用にはお勧めしません。 |
備考 | 「青い水が出る、浴槽・布等が青くなる」の備考を参照 |
浴室・便器の内側が黒くなる
原因 | 常に湿った状態にある場所では、空気中からのカビや細菌が繁殖し易くなり、浴室の璧、便器の内側、容器、タオル、ホースの中などが黒くなることがあります。 |
---|---|
対策 | 湿気の多い浴室など、水周りの手入れを頻繁に行って下さい。水でよく洗い、落ちない場合は、熱湯かクレンザー、漂白剤(塩素系)で洗って下さい。(ただし、浄化槽がある場合は、漂白剤の使用に注意して下さい。浄化機能をもった微生物も殺してしまい、浄化機能を劣化させることになります。また、漂白剤使用時には、換気を十分に行って下さい。)また、換気扇を長時間回す、窓を開けるなどしてできるだけ湿気を除くようにして下さい。 |
備考 | このカビは、主としてクラドスポリウム菌、オーレオパンティウム菌からなると言われています。他の雑菌も繁殖している可能性もあるので衛生的にあまり良い状態とは言えません。 |
塩素臭(カルキ臭)
原因 | 水道水には、消毒のために塩素が注入されています。この塩素の濃度は、適正かつ過剰でない濃度になるように注入されています。気温や体調で塩素臭を強く感じることがありますが、異常ではありません。塩素のにおいは細菌の存在しない安全な水であることを示しています。 |
---|---|
対策 | 家庭でおいしく水を飲むには、次の方法が考えられます。 1.冷やすことにより塩素臭が気にならなくなります。 2.前日の晩に汲み置きするか、5分ほど煮沸すると塩素のにおいが気にならなくなります。 3.用途に支障がなければレモンの汁を数滴いれると塩素が無くなり、においも気にならなくなります。 |
備考 | 水道法により、水道水中の遊離残留塩素を0.1ppm以上に保持することが義務付けられています。 |
灯油・シンナー臭
原因 | 1.水道本管から屋内給水管までの引き込み管には、ポリエチレン管が使用されています。このポリエチレン管等が灯油ホームタンクの漏油や廃油の投棄で侵され、水道水に灯油臭がつくことがあります。 2.給水菅工事の際にカッターオイルやグリスが混入し、このようなにおいがつくことがあります。 |
---|---|
対策 | 1の場合は、油が浸透した土壌は除去し、しばらく放水して下さい。場合によってはポリエチレン管等の取り替えが必要となります。また、灯油ホームタンクや灯油引込管と水道管は離して布設することをお勧めします。 2の場合は、しばらく放水し、様子を見て下さい。 |
備考 | 臭味の感知しうる最小濃度 1リットルあたり灯油は0.1~0.2マイクログラム |
関連ページ
水質管理水道についてのお問合わせ
このページに関するお問い合わせ先
水道部 上水道課 工事計画・維持担当
- 電話 :0123-33-3131(内線:5851、5852、5853)
- ファックス :0123-33-3137